KRS-9300シリーズとKRS-6000シリーズの互換性について

Posted on 2025.04.28 in

 

すでにご利用いただいているKRS-6000シリーズから、KRS-9300シリーズへ置き換える際の変更点について解説します。

 

■KRS-9300シリーズのポイント

・従来はKRS-6003R2HVの1機種のみでしたが、KRS-9304HVに加え、KRS-9303HVをラインアップしました。

KRS-6000シリーズ ギヤ比 KRS-9300シリーズ ギヤ比
KRS-6003HVR2 ICS 362.88:1 KRS-9304HV ICS 362.88:1
    KRS-9303HV ICS 237.6:1

 

・搭載しているギヤはKRS-5000シリーズと共通になります。これにより従来より歯幅が厚くなり強度が増しました。

 

■外形の共通部分と違い

KRS-9300シリーズとKRS-6000シリーズは、交換を考慮して外見寸法とフレーム固定穴位置、出力軸の位置が共通になっています。

 

弊社ウェブサイトにて寸法図と3Dデータ(STEP)を公開しています。各サーボの詳しい寸法は下記のページからダウンロードしてご確認ください。

 KRS-9300シリーズ

 KRS-6000シリーズ

 

 

外形の違いは下記の通りです。

①コネクタカバー部の形状変更

図の矢印で示すコネクタカバー部分の形状が変更になっています。

 

②ボトムケースの軸がなくなりました。

KRS-9300サーボはフリーホーンは固定するビスが軸になります。または別売りの「フリーホーン軸A」を使用することで「ベアリング付アルミフリーホーン(B3M/KRS-6000シリーズ用)」を固定できるようになります。

 

③出力軸がIカット型に変更になりました。

KRS-9300シリーズは、Iカット型出力軸を採用しました。Iカット型はこれまでのセレーション(ギザギザ)形状に比べて長期間の使用に対する出力軸のガタツキが軽減されています。

平面が多い出力軸には、自身で制作したホーンやフレームを直接取り付けることも可能ですので、組込みし易さも向上しています。さらに、Iカット型専用のホーンを取り付けることで、従来と同じようにフレームを固定することができます。

軸の形状が変更になりましたが、KRS-9300シリーズに「アルミサーボホーン(Iカット型)」を装着した状態では、KRS-6000シリーズの寸法とほぼ変わりません。詳しくは下記をご一読ください。

 

●出力軸にホーンを付けた状態

以下は、KRS-9300シリーズ対応オプションに「アルミサーボホーン(Iカット型)」を装着した状態での、出力軸の比較です。両製品とも、高さ、ホーンの径は変わりませんが、取付穴の位置と数が異なります。また、ホーンの突起部の高さも異なります。

 

 

●穂富むケースにフリーホーンを付けた状態

KRS-9300シリーズは、ボトムケースに「フリーホーン軸A」を使用することで、KRS-6000シリーズと同じ「ベアリング付アルミフリーホーン(B3M/KRS-6000シリーズ用)」を取り付けることができます。また、取り付けたときの高さも変更ありません。

 

 

 

対応するケーブル、ケースビスなどは変更ありません。

また、通信規格なども変更ありませんのでRCB-4HVやマネージャソフトなどの製品もそのまま使用できます。

KRS-9300シリーズの詳しい使用方法は、商品ページ、または製品マニュアルをご参照ください。

 

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