KRS-9300シリーズとKRS-9000シリーズの互換性について
すでにご利用いただいているKRS-9000シリーズから、KRS-9300シリーズへ置き換える際の変更点について解説します。
■KRS-9300シリーズのポイント
・従来はKRS-9004HVの1機種のみでしたが、KRS-9304HVに加え、KRS-9303HVをラインアップしました。
KRS-9000シリーズ | ギヤ比 | KRS-9300シリーズ | ギヤ比 |
KRS-9004HV ICS | 362.88:1 | KRS-9304HV ICS | 362.88:1 |
KRS-9303HV ICS | 237.6:1 |
・搭載しているギヤはKRS-5000シリーズと共通になります。これにより従来より歯幅が厚くなり強度が増しました。
■外形の共通部分と違い
KRS-9300シリーズとKRS-9000シリーズは、交換を考慮して外見寸法とフレーム固定穴位置、出力軸の位置が共通になっています。
弊社ウェブサイトにて寸法図と3Dデータ(STEP)を公開しています。各サーボの詳しい寸法は下記のページからダウンロードしてご確認ください。
外形の違いは下記の通りです。
①コネクタカバー部の形状変更
図の矢印で示すコネクタカバー部分の形状が変更になっています。
②ボトムケースの軸がなくなりました。
KRS-9300サーボはフリーホーンは固定するビスが軸になります。または別売りの「フリーホーン軸A」を使用することで「ベアリング付アルミフリーホーン(B3M/KRS-6000シリーズ用)」を固定できるようになります。
●従来のホーンを使用する場合
従来のKRS-9000シリーズ対応オプションである「アルミサーボホーン(Iカット型)」と「ベアリング付アルミフリーホーン(B3M/KRS-6000シリーズ用)」を使用する場合は、KRS-9000シリーズから寸法の変更はありません。つまり、前述の「①コネクタカバー部の形状変更」以外は、KRS-9000シリーズを搭載していた個所に無改造でKRS-9300シリーズを付け替えることができます。
ただし、KRS-9300シリーズはボトムケースにフリーホーンを固定する軸がありませんので、別売りの「フリーホーン軸A」を使用する必要があります。
KRS-9300シリーズに従来のホーンを付けた寸法と、KRS-9000シリーズの寸法の比較は下記になります。
下図は「フリーホーン軸A」の装着イメージです。
●新しいホーンを使用する場合
KRS-9300シリーズに使用する出力軸側のホーンは「アルミサーボホーン(Iカット型)B」を推奨します。出力軸の形状は変更ありませんので従来の「アルミサーボホーン(Iカット型)」を取り付けることも可能ですが、こちらは生産を終了していますので、これから新規に設計する場合は「アルミサーボホーン(Iカット型)B」をご利用ください。
KRS-9000シリーズ | KRS-9300シリーズ |
アルミサーボホーン(Iカット型) | アルミサーボホーン(Iカット型)B |
また、ボトムケース側のフリーホーンは「ベアリング付きアルミフリーホーンB」を使用することができます。従来の「ベアリング付アルミフリーホーン(B3M/KRS-6000シリーズ用)」とは取付穴の位置と寸法が異なります。またフレーム固定用ビスはM2.6からM2ビスに変更になりました。
KRS-9000シリーズ | KRS-9300シリーズ |
ベアリング付アルミフリーホーン (B3M/KRS-6000シリーズ用) |
ベアリング付きアルミフリーホーンB |
ホーンの厚さの違いにより、サーボにホーンを取り付けた状態での軸間の距離が異なります。推奨ホーンを使用した場合は、フレームの幅が若干スリムになります。
対応するケーブル、ケースビスなどは変更ありません。
また、通信規格なども変更ありませんのでRCB-4HVやマネージャソフトなどの製品もそのまま使用できます。
KRS-9300シリーズの詳しい使用方法は、商品ページ、または製品マニュアルをご参照ください。