DC/DCコンバータ(5.2V/3.5A)の使い方

Posted on 2023.02.13 in

 

シングルボードコンピュータでバッテリを電源とする際に最適な降圧回路として『DC/DCコンバータ(5.2V/3.5A)』を発売しました。この記事ではDC/DCコンバータ(5.2V/3.5A)の使い方についてご紹介します。

 

■商品紹介

DC/DCコンバータ(5.2V/3.5A)No.03228

<スペック>
 ●入力電圧:9~12V(MAX16V)
 ●出力電圧:5.2V
 ●最大出力電流:最大3.5A
 ●基板サイズ:25x30x15mm

 取扱説明書

 

本製品は、リチウムポリマー、リチウムフェライトバッテリー3セルの電源を5.2Vに降圧することができます。これにより、ロボット本体の電源とシングルボードコンピュータの電源を共通にすることができますので、バッテリを2個搭載する必要がなくなります。自律ロボットなどに最適です。

弊社では、RaspberryPi4 Model Bで動作確認をしました。

 

■セット内容

・本体 ×1

 

・電源ケーブルA ×1

片側のみコネクタ(VHR-2N)が着いているケーブルです。電源用として付属しています。コネクタが着いていない方は、お手持ちの電源に合わせて加工して使用してください。

 

【参考】(別売り)

弊社のROBOパワーセルを電源に使用する場合は、電源ケーブルAの代わりに別売りのHV電源スイッチハーネスを使用すると便利です。

【お勧めバッテリー】
ROBOパワーセル F3-850タイプ (Li-Fe)
ROBOパワーセル F3-1450タイプ (Li-fe)

 

・電源ケーブルB ×1

両側にコネクタ(VHR-2N)が着いたケーブルです。弊社のコントロールボードなどに電源を供給する際に使用します。長さはコネクタ含めて約150mmです。

 

※USBケーブルは付属しませんので別途ご用意ください。

 

■端子構成

 

・電源入力(CN1/CN3)

付属の電源ケーブルAや別売りのHV電源スイッチハーネスなどを中継して本基板に電源を供給するための端子です。CN1とCN3は回路上でつながっていますので、どちらに接続しても効果は変わりません。また、片側に接続した電源がもう一方にそのまま流れますので、電源ケーブルBでRCB-4HVなどのボードに接続すると、電源を供給することができます。

 

【参考】CN4について

CN4もCN1/CN3と同様に電源入力用の端子です。2.54ピッチのヘッダピンをはんだ付けすることができます※1。例えば、RCB-4HVのSIO端子から電源を入力したい場合など、ボードからの電源入力時に便利です。お手持ちの環境に合わせてご利用ください。

 

・5.2V出力(CN2)

CN1、またはCN3に接続された電源が本基板の降圧回路を経由してCN2から5.2Vが出力されます。CN2はUSB Type-Cになっていますので、市販のケーブルを接続することができます。CN2とシングルボードコンピュータをUSBケーブルで接続してください。

 

【参考】CN5について

CN2と同じ電圧がCN5からも出力されます。2.54ピッチのヘッダピンをはんだ付けすることができます。USB Type-C以外で5.2Vを使用したい場合は、こちらのパターンにヘッダピンをはんだ付けして使用してください。

 

 

■配線例1

配線例としてRaspberryPi4 Model Bにつないだ場合をご紹介します。接続方法は非常に簡単です。

・電源入力:CN1とバッテリーをHV電源スイッチハーネスを使用して接続しました。

・5.2V出力:USB Type-Cで接続しました。

以上で完了です!

 

■配線例2

二足歩行ロボットKHR-3HVなどに搭載されているコントロールボードRCB-4HVを含めて配線する場合は、下記のように配線します。

基本的に配線例1と変わりません。空いているCN3に電源ケーブルBを使用してRCB-4HVにつなげば完了です!

 

DC/DCコンバータ(5.2V/3.5A)の使用方法についての解説は以上です。普段ACアダプターで使用しているシングルボードコンピュータがバッテリーで起動できるようになりますので、本製品は自律ロボットなどに最適です。ぜひご利用ください!

 

 

【ご注意ください】

※本製品は、発熱対策としてヒートシンクを装着していますが、やけど防止のためご利用中は本製品に触らないようにしてください。

※本製品をロボット本体に固定して使用してください。電源がショートしないように固定場所にご注意ください。

※電圧監視機能を搭載していませんので、リチウム系バッテリの過放電にご注意ください。

※ケーブルの電源ロスを軽減するため、ケーブルはなるべく太いものを使用してください。

※本製品は、すべてのシングルボードコンピュータに対して動作を保証するものではありません。ご利用する機器のスペックをよく確認してご利用ください。

 

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