初めての方へ~KHR-3HV編~
ようこそ、KONDOのロボットサイトへ!
このページは「ロボットって、アニメじゃないの!?」という方から、「どんなもの?」「どうやって楽しむのだろう」というハテナをお持ちの方々の疑問を解消するお手伝いのページです。
まず皆さんが知りたいのは「ロボットってそんなに手軽なものなの?」というところだと思います。これは自信を持って、「手軽です!」とお答えしましょう。特に当社の誇る二足歩行ロボットキット『KHR』シリーズは、本格的でありながらご家庭でも親しみやすいロボットとして楽しむことができます。
KHR-3HV
基本的な用語と技術について
サーボモーター
「モーター」といえば、ご存じの通り電気で回転する動力ですが、サーボモータは電気信号を受け取ることで指定した角度まで動く能力を持った動力源です。ロボットの関節を思い通りの角度に動かす「筋肉」としての役目を持ちます。
コントロールボード
マイコン(マイクロコンピュータ)を組み込み、他の機器と接続しやすいように整えた基板を「コントロールボード」と呼びます。記憶したり、計算・判断を行ったりする、ロボットの「頭脳」にあたる部品です。
☆日本のホビーロボットを牽引してきた「KHR」
『KHR-1』(2004年発売・生産終了)
2004年当時、数十万円が当たり前だった二足歩行ロボットキットの世界に、12万円という破格の安さで登場した初代KHRです。他ジャンルの流用品ではなく、ロボット専用に開発されたサーボモータを全身に17個搭載し、安定した歩行はもちろん、鮮やかな“側転”をも決める運動性能で、瞬く間にヒット商品となりました。
『KHR-2HV』(2006年発売・生産終了)
初代の大ヒットを受けて登場した2代目モデルは、初代で評価された部分を引き継ぎつつブラッシュアップ。新設計の樹脂パーツや新型のコントロールボードにより、組み立てやカスタマイズが容易になりました。搭載するバッテリーの電圧は業界に先駆けて6Vから12Vに引き上げられ、消費電力も軽減。その能力は広い分野で認められ、経済産業省主催の2006年度「今年のロボット大賞」にて優秀賞を受賞しました。
『KHR-3HV』(2009年発売)
形状からロボット専用に設計され、すべてを金属ギヤとした新型サーボモータを全身に採用した、3代目モデル。そのおかげで各サーボモータの故障は激減しました。現在はマイナーチェンジを受けたVer.3がリリースされています。
KHRシリーズは、その時代の最新技術を反映しながら常に進化し続けています。
組み立て? 何万円もするのに自分で組み立てるの? そのわけは……
KHRは組み立てキット
そう。KHRシリーズは組み立てキットなのです。
ロボットを組み立てることでロボットの構造を知れば、故障が起きたり調整が必要になった時に自分で対応できます。また、将来的にロボットをカスタマイズするときにも、構造が分かることで作業もしやすく、かつアイデアも湧きやすいのです。より楽しんでいただくための第一歩が、組み立てなのです。
不器用と自認する人でも、「組み立て」と聞いて尻込みする必要はありません。
◆ニッパー
樹脂パーツを切り離すときや、結束バンドを切断するときに使用します。プラモデルを作る方はお持ちかもしれません。刃の部分が薄いものを使用すると便利です。
◆ハサミ・カッター
デカールを切り取るときに使用します。
◆PC
ロボットが完成したら……? そこからが、本当のロボットの楽しみです!
☆「モーション」を作って世界で1つのロボットに!
KHRは組み立てたら終わり、ではありません。組み立ててからが、本当の楽しみです。ロボットは動かすことで、何十倍も魅力的な存在になるのです!
「歩行」や「あいさつ」といったロボットの「動き」は『モーション』と呼ばれます。
モーションはプログラムとしてコントロールボード記憶されています。キットに付属している専用ソフトウェア「HeartToHeart」を使用すれば、マウス操作でクリックしていくだけでコントロールボードに記憶させたり、新たなモーションを作ることができます。
といってもイメージしづらいと思いますので、ここで「HeartToHeart」を使用したモーション作成画面をご紹介しましょう。
モーションはロボットの「ポーズ」を複数つなげることで「動き」になります。画面の中で囲まれている部分に、一つ一つの「ポーズ」があり、これをマウスでクリックしながらつなげていくことで、1つのモーションになります。
KHRシリーズには、先ほど上げたような「歩行」や「あいさつ」といった基本的な動き(サンプルモーション)が付属しています。ですから、組み立てた直後でもロボットを動かして遊ぶことはできますが、オリジナルの動きを作れば、ロボットへの愛着も強くなるでしょう。1から作るのは難しくても、サンプルモーションをベースに編集して一工夫するだけで、あなたのロボットにしかできない、オリジナルのモーションになります。
そして、「HeartToHeart」には、独自の「教示機能」があります。これはモーションの中の「ポーズ」を、人形にポーズをつけるように直接ロボットを動かして作り、そのままプログラムの中にデータとして取り込むことができる機能です。通常「ポーズ」はロボットの各関節の角度を数値で指定して作るのですが、この「教示機能」を使えば、イメージする「ポーズ」をロボットに取らせていくだけで、簡単にモーションを作ることができます。
☆豊富なオプションパーツでカスタマイズ!
KHRシリーズは、別売りのオプションパーツを取り付けて上級の楽しみ方を見つけることもできます。
まずご紹介したいのは「ロボット」の名に恥じない、純正オプションのセンサ類です。
たとえば、「ジャイロセンサ」。コントロールボードに接続して設定するだけで、KHR自身の傾きやモーション中の姿勢変化を感じ取り、自律でバランスを取るようになります。また、「加速度センサ」を搭載すれば、KHRは自分が仰向けに倒れているのか、うつぶせに倒れているのかを自分で判断できるようになります。
オプションの中には、KHRを無線で操縦することができるようになる送信機・受信機のセットがあります。これさえあれば、好きなモーションを自由自在に、無線でコントロールできるようになります。
2.4GHz帯の無線コントローラ「KRC-5FH」をご用意ください。ボタン操作により、簡単にロボットを操縦することができます。近藤科学が独自に開発した通信システムにより、イベント会場など2.4GHzが混雑している環境でも途切れにくくなっています。
KRC-5FH(税込:15,950円)
☆本体を改造して、パワーアップ!!
より強力なパワーやスピードを持つサーボモータや、動きのバリエーションを増やすフレームキットもパリエーション豊かにご用意しています。
たとえば、KHR-3HVのための「KHR-3HV開脚フレームセット」(税込:7,260円)は、KHR-3HVの股関節の開脚範囲が広くなります。相撲取りの“股割り”よろしく、真横に開脚して座ることができるようになります。「KHR-3HV拡張用サーボ5個セット Ver.3」は、標準状態で固定されている腰をひねる軸やつま先を開く軸、腕をひねる軸に搭載するサーボモータとケーブル類をセットにしており、KHR-3HVにより人間に近いポーズを取らせることができます。
サーボモータの交換は劇的な効果があるオプションです。しかし、フレームの大幅な改造が必要だったり、これまでのモーションを調整し直す必要が出る場合もあるなど、上級者向けのカスタマイズです。また、元々樹脂製の部品を金属製のものに交換して関節の剛性を高めるような、地味ながら効果の高いオプションも用意されています。
また、KHRをはじめとするKONDO製品の情報は「サポート情報」「ダウンロード」に公開しています。こちらもあわせてご覧ください。また、KHR-3HVの商品ページにある「サポート情報」タブに必要な情報がまとまっています。こちらをご覧いただくのがお勧めです。
安心のサポート体制
もしロボット作りなどで困ってしまった時には、ぜひ私たちのサポートを頼ってください。
お買い上げ後のサポートおよび、ご質問等につきましては、弊社サービス部にて承ります。お気軽にご連絡ください。
また、メールでのご質問については、こちらのメールフォームをご利用下さい。
近藤科学株式会社サービス部
☆イベントに参加しよう!
ロボットを組み立て、モーションを作り、カスタマイズしたら、いよいよデビューです。そう、全国各地で行われている二足歩行ロボットのイベントに出てみませんか?
イベントには、多くのユーザーが自慢のロボットを持ち寄って、バトルやサッカーなど、さまざまな競技を楽しんでいます。操縦技術を磨いて華麗に勝ち抜くもよし、他の人には真似のできないオリジナルのモーションで喝采を浴びるのもよし、ルールに許されている範囲内でパワーアップして、最強のロボットを作り上げるもよし。イベントの楽しみ方は、それぞれのユーザーごとに違います。そして、イベントに行くことで他のユーザーと情報交換したり、刺激を受けることができるのが、1番の楽しみでしょう。
このページでは、KHRシリーズが出場することのできる二足歩行ロボットイベントをいくつか紹介します。
KHRアニバーサリー
KHRの誕生日を祝い、年1回夏に行われるKHRのためのイベントです。KONDO CUPやKONDO BATTLEなどKHRで気軽に参加できるイベントを盛大に開催します。
KONDO CUP & KONDO BATTLE
ROBOSPOT主催で行われる二足歩行ロボットのサッカーとバトル大会です。 KHRで参加できるKHRクラスのほか、自作ロボットが活躍するオープンクラスがあります。
ROBO-ONE Light
ROBO-ONEは日本で初めて二足歩行ロボットによるバトル競技を開催した、歴史ある最高峰のイベントです。近年、初心者向けのROBO-ONE Lightが新設され、KHRでも参加できるようになりました。ROBO-ONEは主に格闘競技を中心としていますが、サッカーやシミュレーションソフトによるものなど、多岐にわたる競技が開催されています。
YOKAロボまつり
九州で行われている二足歩行ロボットのイベントです。
ロボット・アスリートCUP
全国各地の科学館やイベントなどでデモを行っているロボットゆうえんちが主催する、ロボットの運動会です。二足歩行ロボットによる5m走や20m走、高跳びやハードル競技も行われています。