KRS-5034HV ICS
価格: オープン
■6個セット:No.03185 オープン
<スペック>(11.1V時)
●最大トルク:58.6kgf・cm
(5.75N.m)
●最高スピード:0.17s/60°
(58.8rpm)
●寸法:43×32×32.5mm(突起部除く)
(寸法図)
●重量:81g(本体のみ)
●最大動作角度:270°
●最大消費電流:3.9A
●ギヤ種類:特殊アルミギヤ
+ステンレスギヤ
●ケース材質:アルミ(ミドル)
ガラス入り樹脂(トップ、ボトム)
●ギヤ比:362.88:1
●電源電圧:HV仕様(9V~12V)
●通信規格:ICS3.6(シリアル/PWM選択式)
●通信速度:115200/625000/1250000bps
●初期設定:ID0/BR115200
●信号レベル:TTL
●回転モード:可
<対応コントロールボード>
●RCB-4HV
●KCB-5
※以下PWM限定
●RCB-3HV
●RCB-3J
※RCB-3でご利用いただく場合はこちらの記事をご一読ください。
<インターフェース>
●Dual USBアダプターHS
●ICS USBアダプターHS
<中継基板>
●ICS変換基板
<付属品>
【単品】
接続ケーブルG ブラック(400mm)×1本
【6個セット】
接続ケーブルG ブラック(400mm)×6本
Made in Japan
商品説明
圧倒的なトルク、確かな耐久性。高トルクタイプサーボ。
KRS-5000シリーズは、ロボットに組み込みやすいキューブタイプのケースデザインを採用した高スペックサーボシリーズです。トルクやスピードの違いで3種類の製品と、ケース違いで2種類、合計5種類のサーボから搭載箇所に合わせてご利用いただくことができます。
本シリーズは、実績のあるロングセラー製品KRS-4000シリーズの後継機種です。モータの再選定から、ギヤ、ケースを新設計。4000シリーズを超えるスペックを実現しました。
トルクタイプであるKRS-5054/5034HVは、このケースサイズでありながら58.6kgf.cmという高トルクを実現。他に類を見ない高スペックサーボに仕上がりました。これに合わせてケースのアルミ化、出力軸の増強を行いました。
各種ロボット競技会や、研究用途などあらゆる場面でご利用いただけます。
【従来比約1.4倍の高トルク】
KRS-5054/5034HV トルク:58.6kgf.cm / スピード:0.17sec/60°
KRS-4034HV トルク:41.7kgf.cm / スピード:0.17sec/60°
【KRS-5054HV H.CとKRS-5034HVの違いについて】
両製品の違いはトップケースです。5054は、アルミ素材のトップケースを採用しました。5034は、ガラス繊維入りの樹脂ケースです。その他製品仕様に違いはありません。
■出力軸:Iカット型
KRS-5000シリーズは、Iカット型出力軸を採用しました。出力軸の径を太くすることで、破断に対する耐久性が従来より約1.8倍向上しました。
また、Iカット型はこれまでのセレーション(ギザギザ)形状に比べて長期間の使用に対する出力軸のガタツキが軽減されています。
平面が多い出力軸には、自身で制作したホーンやフレームを直接取り付けることも可能ですので、組込みし易さも向上しています。さらに、Iカット型専用のホーンを取り付けることで、従来と同じようにフレームを固定することができます。
対応オプション:アルミサーボホーン(Iカット型) KRS-5000シリーズ用
■ギヤ:特殊アルミギヤ+ステンレスギヤ
強度が非常に高く軽量な特殊アルミギヤを標準装備。さらにサードギヤにステンレス製のギヤを組み入れることで強度がアップしました。サードギヤは、肉抜きにより軽量化されています。出力軸を大径のベアリングで支持することで、さらに安定性を向上。KRS-5054/5034HVにはトルクタイプのギヤが組み込まれています。
ギヤ構成については、こちらの『KRS-5000/6000シリーズ用サーボギヤ対応表』をご参照ください。
■ケース:KRS-5000シリーズ
・高強度のアルミケースを採用
KRS-5034HVは、トップケースに樹脂ケースを採用しています。ガラス繊維入りの素材を採用することで、通常の樹脂ケースより耐久性の高いケースになっています。ミドルケースはアルミ製です。サーボ本体の剛性を確保しつつ、ロボットの骨格となる外部のフレームもこのアルミミドルケースに固定することができます。ミドルケースは、モータのヒートシンクも兼ねており、冷却効率がアップしました。
オプションとしてアルミトップケースをラインアップしていますので交換が可能です。
対応オプション:アルミアッパーケース KRS-5000シリーズ用
・ケースビスの強化
ケースビス、及びフレーム固定用ビスはM2.6を採用。サーボ本体の剛性を確保しつつ、フレームをより強固に固定することができます。フレームの固定には、下記のM2.6ビスセットがお勧めです。
対応オプション:
・M2.6-16低頭ビス(50本入り)
・M2.6-18低頭ビス(50本入り)
・M2.6-20低頭ビス(50本入り)
・フリーホーンを取り付け可能
ボトムケースには、出力軸のホーンと対になるフリーホーンを固定できます。ホーン固定部にはメタルインサートが埋め込まれていますので、従来よりしっかりとした固定が可能です。フリーホーンは、KRS-4000シリーズと同じものをご利用ください。※ホーン固定ビスがM3-8BHビスになりました。
対応オプション:ベアリング付きアルミフリーホーンB KRS-5000/4000シリーズ用
・ケーブル脱着式
ケーブルは脱着式で必要な長さのケーブルに交換することができます。コネクタが2つ実装されていますので、サーボに任意のIDを割り振ることによりサーボ同士を数珠状につなぐデイジーチェーン接続をすることが可能です。
対応オプション:接続ケーブルG ブラック
HV接続ケーブル
・KRS-4000シリーズと同寸法のケース
5000シリーズと4000シリーズはケース寸法が同じです。ケースビスやフレーム固定用の穴位置も変更ありません。ホーンをつけた状態でも同寸法になります。従来品をご利用いただいているかたも、簡単に5000シリーズに換装することができます。ただし、下記の点が変更になっているのでご注意ください。
【KRS-4000シリーズから換装するために】
・ケースビスがM2からM2.6になりました。
・出力軸側のホーンのビス位置が変更になりました。
詳細は、下記の記事をご参照ください。
■通信仕様:ICS3.6
通信には、シリアルとPWMを選択できるICS3.6を採用。
ICS3.6は、ICS3.5の上位互換仕様です。3.5の内容に現在値を取得するコマンドを実装しました。ストレッチやスピードを読み込むコマンドと同じように現在値を読み込めますので、プログラムでサーボを制御する際に便利です。
■マニュアル
『ICS3.5 / 3.6ソフトウェアマニュアル(コマンドリファレンス)』
■寸法図
フレームの設計用に3D、2Dの寸法図をダウンロードしてご利用いただけます。こちらのページをご参照ください。
■各部名称
■搭載方法
●サーボケースへのパーツ固定
まず、ケースに固定されているM2.6-13 / M2.6-16ビスを取り外します。
対応オプション:
・M2.6-16低頭ビス(50本入り)
・M2.6-18低頭ビス(50本入り)
・M2.6-20低頭ビス(50本入り)
フレームの固定に使用するビスの長さは、下記のPDFを参考にしてください。
●軸へのパーツ固定
軸にパーツを固定する場合は、ホーンを使用します。出力軸と、フリー軸で対応するホーンが異なりますのでご注意ください。
対応オプション:
アルミサーボホーン(Iカット型) KRS-5000シリーズ用
M3-8皿ホーン止めビス
ベアリング付きアルミフリーホーンB KRS-5000/4000シリーズ用
M2-4低頭ビス
M2-6低頭ビス
※M2ビスの長さは取り付けるフレームの厚さによりお選びください。
■制御方法
●コントロールボードRCB-4HVから制御する
RCB-4HVとモーション作成ソフトHeartToHeart4を組み合わせて簡単にサーボを制御することができます。RCB-4HVは、2系統のサーボなどICSデバイス用を制御する端子を装備し、アナログセンサー用の端子を10ポート、デジタルI/O端子を10ポート用意しています。
HeartToHeart4は、様々な機能を持つコントロール(パネル)を並べることでモーション作りが可能です。簡単な「あいさつ」などのモーション作成から、センサーや無線コントローラのボタンによる分岐など複雑なモーションも作成可能です。
サーボは、それぞれにID番号を割り振り、デイジーチェーン接続によりデバイス同士を接続して通信します。
詳しい使い方は『HeartToHeart4講座』をご一読ください。
【必要な製品】
・RCB-4HV
・Dual USBアダプターHS
・HV電源スイッチハーネス
※RCB-4miniには対応していません。
【構成図】
●PCから制御する
Dual USBアダプターHSを使用することで、PCから直接サーボを制御することができます。公開されているソフトウェアマニュアル(コマンドリファレンス)をもとにコマンドを送信します。通信方法やサンプルも公開されていますので、詳細は下記の記事をご覧ください。
『シリアルサーボ制御方法(4) PCから直接制御編(その1)』
『シリアルサーボ制御方法(5) PCから直接制御編(その2)』
【必要な製品】
(USBアダプター同梱のケーブルでPCと接続可能です)
【構成図】
●市販のマイコンボード、小型PCボードから制御する
市販ボードのUART端子からサーボなどICSデバイスを制御することができます。ICSデバイスは、信号線のTx(送信)とRx(受信)が一体になっていますので、UARTに接続する場合は別途回路が必要でしたが、この変換基板を使用することで端子の接続のみ行えばICSデバイスとの通信ができるようになります。通信方法、コマンドについてはソフトウェアマニュアル(コマンドリファレンス)をご参照ください。
【必要な製品】
※Arduino UNOで使用する場合
・KSBシールド2 ×1
Arduino用のライブラリを公開しました。ライブラリ内にサンプルプログラムを用意していますので、容易に動かすことができます。下記よりダウンロードしてご利用ください。
『ICS Library for Arduino ver.2』
★Arduinoライブラリの詳細な使用方法はこちらの記事をご覧ください。
『ICS変換基板の使用方法(5) Arduino Nano EveryでKRSサーボを制御』
【構成図】
●シリアルマネージャー
ICS3.5/3.6 マネージャーソフトウエアを使用することで、サーボのIDや通信速度を設定することができます。また、ストレッチやスピードなど各種パラメータの変更も可能です。下記のリンクから無料でダウンロードすることができます。 ※Dual USBアダプターHSが必要です。
『ICS3.5/3.6 Manager software R1.1.0.0』
■電源
【対応バッテリー】
HVサーボには、3セル(9.9V)のリチウムフェライトバッテリーをご利用ください。
※バッテリーの取り扱いには注意が必要です。こちらの注意事項をよくお読みになってからご利用ください。
【充電器】
【ACアダプター】
アームロボットなど数個のサーボでしたら以下のACアダプターをご利用いただけます。ご利用の際は電流の容量にご注意ください。
KRSサーボに関する情報は、「ICS・KRSサーボ開発資料」にまとめてご用意しています。また、「テクニカルガイド」にもロボットに関する様々な情報を公開していますので、ぜひご参照ください。